【トピックス】

住まいの防犯対策

(2005年3月)

千葉県では、昨年、犯罪の防止に配慮した住宅の構造および整備に関する指針がさだめられました。市川市でも、現在、防犯まちづくり条例を市議会に提案中です。これからは、一戸建てか共同住宅かにかかわらず、新築や改修の際には“防犯”を意識する必要があり、購入または賃借するばあいには防犯対策の有無が大きな判断材料のひとつとなりそうです。

住宅の防犯セミナー

市川市行徳防犯協会は、防犯に配慮した住宅の普及促進を図るため、2月20日(日)午後2時から、行徳文化ホールI&I(あいあい)・大会議室で「住宅の防犯セミナー」を開催しました。住まいの防犯対策をかんがえるうえでの参考情報として、以下にその要旨を紹介します。

行徳警察署の忍(おし)浩寿・生活安全課長による講演で、行徳署管内の犯罪発生件数は2002(平成14)年以降、減少傾向にあると発表されました。とくに、空き巣の被害は大きく減少しているものの、昨年は421件で「まだ安心できない」とし、つぎのような注意を呼びかけています。

市川市の空き巣被害は県内最多

千葉県県土整備部住宅課住宅政策室の齋藤岩夫・副主幹は、市川市の空き巣発生件数は人口1万人あたり37.5件で、県内”ワースト1”であると講演。「空き巣は、侵入に5分かかるとあきらめる。5分かけさせる対策をうつことが必要」と強調します。県の指針が挙げる、防犯住宅の基本原則はつぎの4点です。

  1. 監視性の確保: 周囲からの見とおしを確保する
  2. 領域性の強化: 居住者の帰属意識の向上、コミュニティ形成の促進を図る(とくに集合住宅)
  3. 接近の制御: 犯罪者の動きを限定し、接近を妨げる
  4. 被害対象の強化・回避: 部材や設備などを破壊されにくいものにする

このあと、防犯設備士の榎田雅一氏が、防犯性の高い住宅設備について講演し、玄関扉を閉めたときに扉と壁に隙間があれば針金1本で“サムターン回し”可能であることを実演。補助鍵、ディンプルタイプの玄関鍵、窓の防犯フィルム、センサーライト、防犯カメラなどの防犯設備について、注意点やメリット・デメリットを解説しました。

千葉県県土整備部住宅課のホームページでは、県の指針全文のほか、住まいの防犯対策の概要とチェックリストをまとめたパンフレットをPDFファイルで公開しています。また、市川市防犯対策課のホームページでは、行徳警察署管内の犯罪発生状況などのデータを参照できます。

<「住宅防犯セミナーの概要」を見る>

参考: 
日本防犯設備協会のホームページ

関連ニュース: 
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