(2004年2月23日)
2月22日(日)午前10時から、妙典中学校(妙典5丁目)の2階・図書室で、教育セミナーが開催されました。
セミナーでは、事前に出されていた質問に回答するかたちで、外畑教頭と黒須教務主任が妙典中における教育の現状を報告。市川市立中学校のなかで最大規模となる21学級・811人の生徒をかかえ、さまざまな教育上の問題に直面する学校経営のむずかしさや、生徒指導の実績や苦労談に、20人を超す参加者は熱心に耳をかたむけていました。
今回の教育セミナーは、妙典南自治会が域内(妙典4・5・6丁目)の会員世帯に呼びかけたもの。こどもたちが安心してかよえる学校と地域づくりが重要な課題となっている現状をふまえて、「学校と地域お互いの意見を交換し合い、よりよい環境を作り出す」ことを目的に企画されました(『妙典南自治会だより』第11号)。
妙典中は、1986(昭和61)年4月に、第七中学校(末広1丁目)の過大規模解消のため6学級で開校。行徳地区の人口増にともない1991(平成3)年に26学級のピークをむかえたあと、ここ数年は20学級程度におちついています。しかし、妙典地区の住宅地開発と妙典小学校(妙典2丁目)の開校により、今後1000人以上の生徒数増加が確実で、現在30学級体制をにらんだ校舎の増築がすすめられています。新校舎は、2005年4月入学となる「平成17年度の新入生から使用できる見こみ」とのこと(外畑教頭)。
学校で表面化している問題は生徒数増にかぎらず、生徒の学習意欲の低下、家庭や地域の教育参加の低減など、全国的な傾向と共通するものが少なくありません。妙典中では、「学校だより」を保護者や自治会へ向けて配布するほか、PTA運営委員会や学校行事などをこれまで以上にオープンにするなど、学校外との交流機会を増やして地域ぐるみの教育を呼びかけています。ボランティアによる生徒向け講座も開設する予定で、すでに数人の地元居住者が講師就任を快諾。多彩な講座の開講へ向けて、今後も協力者を募集するとのことです(問いあわせは妙典中、電話395-5811まで)。
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