こどもを犯罪被害から守る自衛策

(2003年11月24日)

連れていかれそうになったら大声で「たすけて!」と叫ぼう
連れていかれそうになったら大声で「たすけて!」と叫ぼう
(「広報けいしちょう」第9号=平成15年5月14日号より)

社会的弱者であるこどもを狙った悪質な犯罪が全国的に増えています。行徳警察署の管内でも、9月・10月と立てつづけに小中学生を狙って声をかける不審者や変質者に関する通報がありました。

知らないひとにはついていかない、もし連れていかれそうになったら大声で叫ぶなど、こどもの自衛策について真剣にかんがえる必要が出てきたといえそうです。

あい次ぐ犯罪未遂
複数の犯罪対策の組みあわせを

行徳警察署によると、9月18日午後4時ごろ、バイパス沿いでツタヤ近辺にあるコンビニ付近で、40歳ぐらいのサングラスをかけた男が帰り際の小4女児に「クルマに乗らないか」と声をかけてきたとのこと(クルマはグレーのワンボックスカー)。 同日午後5時ごろには、行徳中央公園で、不審な男が小1女児の3人組にクルマの運転席から「そっちにいて・・・」と声をかけ、ドアを開けながら下着を脱ぎだしたとの通報もありました。また、10月 29日の朝方には、弁天公園で、クルマから降りてきた男が女子中学生に「○○スタジオに行かな いか」と声をかけセーターを引っぱったとのこと。

行徳地区教育協議会では、11月14日(金)に幸小学校で開催した「平成15年度教育講演会」の演題を「防犯について考える」とし、講師を行徳警察署・生活安全課から招いています。上記の事例は、この講演会で明らかにされたもので、行徳地区におけるこどもとその保護者はより一層の注意を喚起されているといえます。

警視庁が発行する「広報けいしちょう」第9号(2003=平成15=年5月14日号)では、こどもを誘拐や痴漢などの犯罪被害から守るため、日ごろから家庭でつぎのような約束をしておくことを推奨しています。

知らないひとにはついていかない――とくに、知らないひとのクルマには絶対に乗ってはいけない。ひとを信用するなと教えることには抵抗があるかもしれないが、知らないひとについていくこととは別のこと!

連れていかれそうになったら大声で「たすけて!」叫ぶ――「キャー」という高い悲鳴では、それを聞いたまわりのひとがあそび声と勘ちがいするばあいがある

妙典周辺でも、こうしたこどもの自衛策が必要となっていることは、残念ながら現実のことです。また、心がまえだけではなく、登下校をできるだけ複数でおこなうようにしたり、防犯ブザーを持たせるなど、有形無形の対策を組みあわせることが求められているともいえるでしょう。

参考: 行徳地区教育協議会「平成15年度教育講演会」要旨
警視庁ホームページ

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