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ユビキタスネット社会へ向けて

(2005年7月11日)

図: 5月に開催された東京ユビキタス会議のポスター
5月に開催された東京ユビキタス会議のポスター
総務省のホームページより)

総務省の発表によると、全国の携帯電話の契約数は9000万件にのぼり、総人口に対する普及率は約75%に到達。また、ブロードバンド通信の契約数は2000万件にせまり、世帯普及率は約40%におよぶことがわかりました。日本は、“ユビキタスネット社会”に世界でもっとも近い国といえそうです。

“いつでも・どこでも・何でも・誰でも”
ひとびとをより幸福にする近未来社会

2005年3月末時点で、携帯電話の契約数は8699万7644件、PHSの契約数は447万6296件で、合計がはじめて9000万件を突破しました(総務省「移動電気通信事業加入者数の現況」より)。このうち、2700万件は高速インターネット接続や音楽・映像配信などが利用できる第3世代(3G)サービスに移行済みといわれ、日本は世界的にみても移動通信の先進国といえます。

一方、おなじく2005年3月末時点で、FTTH、DHL、CATVなどの契約数を合わせたブロードバンド(高速大容量)通信の契約数は1951万2415件となりました(総務省「ブロードバンド契約者数の推移」より)。前回調査時の2004年12月末からは85万件増加し、この6月には2000万件を超えていると予想されます。また、3か月の純増数ははじめてFTTHがDSLを上まわり、より高速なインターネット接続が主流となっていることが裏づけられています。

日本政府、国際電気通信連合(ITU)国連大学の共催により、この5月に開催された「東京ユビキタス会議」では、ユビキタスネット社会は「いつでも・どこでも・何でも・誰でも簡単に接続することができる」とする定義を採択しました。情報技術が実現するこの近未来社会では、たとえばインターネットや移動通信をつかって高度な知識を習得したり、衛星通信をつかって遠隔医療をおこなったり、センサーによって収集した災害情報をネットワークでいち早くつたえたりすることが、場所や時間を問わずに可能となります。ひとびとをより幸福にするための基盤整備が、地球規模でさらに進展することが期待されます。

関連ニュース: 
日本のブロードバンドは世界最高水準(2004年7月12日)


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