(2003年2月7日)
営団・東西線のガードしたで、道路を一部通行止めにしての工事が、1月から各所で見られます。これは、高架したを通る道路へのコンクリート剥落を防止するための補強工事で、場所をすこしずつ移して3月までつづけられる予定。マリンロード(行徳小まえ)など、バイパスへぬける主要道路が工事中のばあいは、迂回した方が無難かもしれません[写真は妙典中央通り、2月4日]。
帝都高速度交通営団によると、現在施工されているのは、劣化したコンクリートの剥落を未然にふせぐためネット(リプレックスシート)を貼りつける「はく落防止工」。ネットをモルタルで塗りこんだあと、塗装材(キューロワックス)で仕あげます。風が弱い日には、塗装材のにおいがガードしたにこもることもありますが、材料の安全性などには配慮しているので「ご理解とご協力をおねがいしたい」とのことです。
近年、トンネルや橋梁などでコンクリート剥落事故があい次いでおこり、大きな社会問題となっています。ひび割れなどに強い、コンクリートに繊維を練りまぜた繊維補強コンクリートは、1980年代から利用が拡大していますが、東西線の開通はそれ以前の1969年。コンクリート橋脚の耐震補強工事などの影響で、1999年に予定されていた妙典駅開業が1年延期されたのは記憶にあたらしいことですが、今回の剥落防止工事も、長い目で見ればその必要性を否定できるものではありません。
ちなみに、営団では関連事業の一環として、妙典駅高架したの商業施設「M'av(マーヴ)みょうでん」の開発をすすめています。駅に直結するショッピング街を2000年4月に開業し、昨年2月には生鮮食料品専門店「M'avグルメディア」をオープン。時期は未定ながらも、店舗スペースの拡張も計画しているとのこと。営団地下鉄の身近な話題として、今後どのような事業が展開されるのか期待されるところです。
参考: 営団地下鉄ホームページ